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 審判回避プロジェクト

185私の犯人隠避事件とその顛末

■さて、本ブログの読者で首を長くして待っておられる方がいる、私の犯人隠避事件について、重いペンを執る時が来たようです。私の事件について、なぜか脱税問題と誤解する人がいるようですが、私が罪に問われたのは「犯人隠避罪」です。これは、刑法103条「罰金以上の刑に当たる罪を犯した者又は拘禁中に逃走した者を蔵匿し、又は隠避させた者」に係る罪です。

この罪の場合、犯人とは「真犯人」のほか、「犯罪の嫌疑によって捜査または訴追中の者」を含むと解釈され、また、隠避する側の人間(この場合、私のこと)が、犯人を「真犯人ではない」と思っていたとしても、この法が適用されるそうです。

一方、犯人が逃走した場合の、その犯人(この場合、中澤氏のこと)の罪はどうなるかといえば、刑法には「裁判の執行により拘禁された者」が逃走する場合の規定だけがあり、容疑者の段階で逃走することは罪にはなりません。何らかの現行犯で逮捕されたとして、その状態から逃走しても、逃走罪に問われることはありません。

そこで、私が「隠避」したところの中澤秀夫氏は、脱税容疑で検察の取調べを受けている最中でした。すなわち容疑者です。ですから、真犯人として確定していた訳ではありません。私は、その取調べの詳しいことは知りませんでした。まして、脱税の真犯人であるという認識もありませんでした。

ここまでをまとめてみると、中澤氏本人は容疑者ではあるが、拘禁中ではないので、逃走しても罪ではありません。しかし、その逃走を手伝うことにおいては、「犯罪の嫌疑」をかけられている容疑者を匿うことになるので、中澤氏がまだ真犯人という訳ではなく、また私にその認識がない状態であったとしても、私はアウトであるということになります。

そこで、私と中澤氏との関係ですが、直接の関係はありませんでした。当時、中澤氏は東邦グローバルアソシェイツという会社の株主であり、この東邦グローバルアソシェイツがロシアのソチに、ソチオリンピックに間に合うように人工島を建設し、そこにホテルを建設するプロジェクトを推進することになりました。ソチは有名な観光地ですが、山が黒海に迫った地形で開発できる土地が少ないために、海岸のすぐ近くに人工島を作り、そこにホテルやヨットハーバーを作るというプロジェクトでした。

この仕事を通して、中澤氏には大変お世話になったということを感じていました。それで、姉から「中澤氏が脱税問題で苦しんでいる、自宅までマスコミに追われ、本人はどこか外国に逃げたいと言っている、ついてはあなたが韓国に詳しいから、そこに連れて行ってくれないだろうか」という相談を受けました。これは後から聞いたことですが、姉はある弁護士から、中澤氏が自殺するかもしれないので、落ち着くまでの2ヶ月ほど、外国に行かせてくれるよう頼まれたということでした。

投稿拘置所独居房

■具体的には、韓国のどこかにアパートのようなものを借りて、中澤氏がそこに住むということです。そこに住んで、中澤氏がその後どうなるのか私には分かりません。ただ、本人が外国に行きたいということですから、私は韓国に一緒に行き、アパートを借りる手配ぐらいなら出来ると考えました。

私は韓国語が出来ませんので、韓国にいる知り合いの姉妹に通訳を頼み、中澤氏と韓国に行ったその日のうちに不動産業者と契約を交わし、アパートを借りることが出来ました。その後、私は中澤氏と別れ、その日は韓国に1泊して翌日帰ることにしていました。ところが、翌朝、中澤氏から電話があり、そのアパートは夜になると周囲が風俗街に一変してしまい、とてもそこには住めないということでした。私はもう1度中澤氏と落ち合い、結局、中澤氏はその日のうちにあるホテルに滞在することに決め、私はその翌日に帰国しました。

しばらくして、葛西教会の教会長であった朴宰範(パクチェボン)氏が人事になり、私は教会で行われた送別会に参加しました。その席で、新たな人事先はどこですかと聞いたところ、決まっていないという返事で、事実上の解雇であるとのことでした。そこで、韓国にいる中澤氏の面倒を朴氏に見てもらうことになれば、朴氏にとっても仕事になるし、当然こちらからお礼もすることだから、収入が得られてよいことではないかと考えました。

その場で、「韓国に、ある投資家を匿っている。今ホテルにいるのだが、あなたにまかせるのでどこかに移してもらえないだろうか」と持ちかけ、翌日、詳しい説明をして、引き受けてもらうことになりました。朴氏は、韓国でアパートを借りて、中澤氏をホテルから移し、そこに住まわせました。

その後、会社と自宅が検察により家宅捜索を受け、その時点から、私と姉は週1回の割合で、霞ヶ関の検察庁に呼び出しを受け、中澤氏についてその居所を知っているかということについて聞かれることになりました。もちろん知っていますが、答えることは出来ません。中澤氏は当局の手から逃げたい訳ですから、本人が自分から出て来るならよいでしょうが、私の方から裏切ることはできません。

この同時期に、南東京教区の印鑑販売に係る「新世事件」が進行中で、これは7名の食口が逮捕され、うち2名が起訴されて、執行猶予付有罪判決となりました。この時、私は「新世事件」のことは知りませんでしたが、後で振り返ってみると、検察はこの事件と関連させ、私達が教会への献金のために、中澤氏からお金を巻き上げようとしていると見込んで、捜査している節があったと思います。

検事の取調べに対して、私も姉も黙秘しました。国家への信義と中澤氏への信義という、この2つが相対立し、中澤氏への信義を優先させたということです。私と姉は約半年の間に別々に約20回、検察に呼ばれ、最後の出頭時、2010年3月2日に逮捕されました。朴氏も同日、逮捕されました。中澤氏は日本からの要請により、時期は分かりませんが、韓国の警察に逮捕されました。

ここで私は、この「犯人隠避事件」は、私が国の法を犯したことであり、私に非があり、そのために法で裁かれたということを明記しておきます。私はその事実を認めており、そのことへの反省もしているということです。

トンボ

■さて、私達3人は小菅の東京拘置所に収監されました。ここで20日間、取調べを受け、そして起訴されました。私達は引き続き拘留され、私は逮捕から85日目の5月25日に保釈されました。拘置所にいる時に、私の代理人弁護士が私達3人の調書のコピーを差し入れてくれました。20日間の取調べで、検事が私達の証言を細かく聞き取ったものが調書です。

調書は、本人の自己紹介から始まっているのですが、朴氏の調書を読み始めると、驚くことが書いてありました。朴氏は韓日の祝福家庭です。子供が2人いて、葛西教会に教会長として人事になってから、夫人がその2人の子供と一緒に教会に来た時に、私は会ったことがありますし、教会の外でも会ったことがありました。子供は中学生と小学生くらいの年齢でした。夫人は殆ど話をしない、おとなしい方でした。

そして、調書には、内縁の妻がいて、3歳とまだ小さい赤ちゃんの2人の子供がいると書いてあるのです。しばらく、頭の中が真っ白になってしまいました。上の子が3歳だというのですから、朴氏は少なくとも、もう4年前から、2重生活をしていたことになります。

朴氏は千葉に単身赴任の形で住んでいました。朴氏の夫人は東京の西寄りに住んでいて、そこから葛西教会に通うには遠いので、葛西教会に近いところで独り住まいをしているのかと思っていましたが、そうではなかったのです。その部屋の水道料金が独り住まいの割りには高いので、婦人部長が心配してそのことを指摘したところ、朴氏が怒っていたということを後で聞きました。

朴氏は葛西教会に人事になった時に、何名かの女性食口を引き連れて来ました。自分の人事と一緒に移籍して来たのです。それだけ、食口に慕われている面倒見のよい人なのかと思いましたが、今思えばそのような牧会者には問題があると見た方がよいでしょう。内縁の妻以外にも、数名の愛人がいたことが分かっています。これらの愛人に、数百万円から数千万円ものお金を貢がせていました。

これも後で聞いた話ですが、前任の教会で、ある夫人が、朴氏が誘惑して来たということで、朴氏の上司に訴えたそうです。当時教区長だったのか地区長だったのか分かりませんが、全柱奉(チョンチュボン)氏がその夫人の言い分を真剣に受け止めず、うやむやになってしまったそうです。そのために、次の赴任先である葛西教会には、問題が表面化することもなく2年間もいて、毎週礼拝で説教をし、祝福行事もこなし、昇華式(当時)の主礼も務めていたのです。

そして2010年6月22日、私達3人に執行猶予付きの判決が言い渡されました。久しぶりに教会に出向き、ご迷惑をかけたことを含め挨拶をしましたが、知ってるのか知らないのか、教会員でこの事件を話題にして来る人は殆どなく、朴氏の事情を知るごく一部の人と、目で合図するようにして声を潜め、お互いに「驚きました」という簡単な言葉を交わしました。

私はこのことに関して、自分から話をすることはないだろうと決めていましたが、家庭連合が盛んに突ついて来ますし、損害賠償請求裁判での原告準備書面3において近藤局長が言及していますので、今回、止むを得ず、書くことにしました。

私と姉は、その後、7月8日、天正宮で開催された、天地人真の父母定着実体み言宣布大会に参加することが出来ました。天正宮の宮殿前と下の広場に大勢の人が詰めかけていましたが、私達は宮殿前のお父様を直接見ることができる席に座ることが出来ました。パンフレットの講演文を一緒に読みながら、お父様の講演を聞きました。講演が終った時、この講演の主要ポイントは「絶対性」と「霊連世協会」の2つだと思いました。

私は、お父様がこの講演で絶対性をお語りになるに当って、日本統一教会の中に、何人いるかは分からないけれども、絶対性を破って2重生活をしている、少なくとも朴某ひとりだけでも、その罪を暴き出し、教会から追放しておかなければ、神側の威信が立たないということではなかったのかと感じました。これはあくまでも私の考えですが、そのために、私達が中澤氏を逃がし、朴某に協力を依頼し、検察では黙秘を通し、その結果、逮捕されることになったということではなかろうかと。逮捕がなければ、朴某の2重生活はもっと続いていたことでしょう。

講演の途中で、トンボが飛んで来て、私が開いているパンフレットの端にとまりました。羽を深く下ろして、しばらくじっとしていました。私はお父様を撮影しようとして、カメラを手に持っていましたので、この時、トンボを撮影しました。撮影しながら、この写真がいつの日か役に立つ時が来るのかも知れないと思いました。トンボが来たのは偶然かも知れませんし、あるいは、何かの意味があるのかも知れません。その時私は、小さなトンボに勇気づけられる思いになりました。


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■ プロフィール

澤田地平

Author:澤田地平
1953年長崎県生まれ
6000家庭
サンクチュアリ江戸川教会教会長
携帯:080-3272-0026
e-mail:swdsw5@yahoo.co.jp
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